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13日の金曜日PART2の消費者のレビュー・感想・評価

13日の金曜日PART2(1981年製作の映画)
3.8
・ジャンル
スラッシャー/ホラー

・あらすじ
クリスタル湖のキャンプ場を襲った血みどろの惨劇から5年
唯一の生還者アリスは多量の血痕と共に失踪、その犯人は長年息を潜めていた溺死したとされる少年ジェイソンによる復讐と噂されていた
しかしそんな話を真に受ける者は少なく、閉鎖されたキャンプ場の近くでは指導員の訓練合宿が開催され再びこの地に若者達が集結
訓練もそこそこに和気あいあいとしていた一行だったがやがて1人また1人と殺されていき…

・感想
スラッシャー映画の金字塔「13日の金曜日」シリーズ2作目
今作はアリス殺害と共に幕を開き、初めてジェイソンが自らの手で殺戮を起こしていく

母から息子へと継がれる復讐の連鎖という題材や主人公ジニーがややヴォーヒーズ親子に同情的であったりと良くなりそうな部分はあった
しかし大部分の事実が台詞で説明され、劇伴の流れるシーンも増加
ゴア描写は強化されていたし背景を踏まえてジェイソンの手口が知能低めな物になっていたりとしっかりしている部分はあるものの改めて観ると全体的に凡庸なのが否めない
また時代的に仕方ないのかもしれないけど黒人指導員にだけ名前が与えられていなかったりリーダー補佐のテッドが単なるラッキーで事件に一切関わっていなかったりとモヤモヤする部分も…

とはいえ終盤のジェイソン大活躍のシークエンスは素晴らしい
犠牲者達の遺体に囲まれ祭壇の様に大事に置かれたパメラの生首
実在のシリアルキラー、ゾディアックを思わせる枕カバーを被ったジェイソンの姿
後のトレードマークの1つであるナタでなくその場にある凶器を使った殺戮
そしてラストに映し出されるジェイソンのエレファントマンの様な素顔
これらは画としての迫力が今でもしっかりと感じられてやっぱり好き
まだ不死身の殺戮マシンでなく人間らしさを端々に見せていた点も不気味さを強化しており悲哀もあって良かった

過去にシリーズほとんどの作品を鑑賞済みなので真っ当に楽しめる作品はあと僅かだとは分かっているのでまぁ期待はほどほどに今後も観ていきます…w
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