まーしー

ドラえもん のび太の海底鬼岩城のまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
夏休みに海底キャンプを楽しんでいたドラえもんたちが、バミューダトライアングルの謎に迫るシリーズ第4作。

大陸棚、日本海溝、マリアナ海溝など、海の世界を堪能できる作品。
同時に、水圧による圧死や光の差さない暗い世界など、海の怖さも描かれている。
また、アトランティス大陸とムー大陸という、海底に沈んだとされる国々も登場。
現在ではその存在がほぼ否定されているものの、子どもにとって夢とロマンを与えてくれる内容だろう。

本作で最大の活躍をしたのは、海底を走行する「喋るバギーカー」。
減らず口を叩いたりピンチで怖気づいたりと、一見すると扱いが難しそうな存在。
しかし、機械ながらも感情を持つというところが特徴的。そして、この感情がバギーを突き動かす展開は、感動と驚きをもたらすことだろう。

深海が舞台ということもあってか、全体的にはダークな雰囲気が漂う。
海洋汚染や戦争への警鐘がテーマとなっており、決して軽い内容でもない。
しかし、ドラえもんの秘密道具を使いながら敵を倒していく冒険アニメとして、大人も子どももそれなりに楽しむことができる作品だと思う。