Violet

シザーハンズのVioletのネタバレレビュー・内容・結末

シザーハンズ(1990年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

本作はJohnny DeppとTim Burtonの初タッグ作品!今やTim Burtonの映画には欠かせない存在のJohnny Deppだけど、ふたりの歩みはここから始まったんですね〜🥺

ストーリー、キャラクターの個性、美しい映像、舞台セットのセンス、すべてが完璧。

“Why is it snowing, Grand-mommy?”
この作品で描かれる「雪が降る理由」。
それがとてもロマンチックで切なくて。
Kimが雪の中で踊る姿を想像しながら、山の頂のお城でひとり雪の彫刻を創るラストシーンのEdwardはきっとずっと忘れられない。

Edwardの姿を見て当初は恐ろしいと思っていた街の人々(でも手がハサミの人に会ったらわたしもはじめは絶対叫ぶと思う...)は、彼の才能を知るや否や庭の手入れ、ペットのトリミングや自身のヘアカットまでもを頼むようになる。みんなから受け入れられて喜ぶEdwardの姿がとても愛おしかった...。
しかし、銀行強盗に入ったという一件で人々は手のひらを返し、彼を迫害しようとする。
人間の集団行動の恐ろしさと愚かさ。
この作品は今から30年以上も前に作られた作品だけれど、こうした人間の習性は変わらないよね。

近所の人々がEdwardを恐れるようになってからも、トリミングしてもらった犬はEdwardに懐いていたシーンが好き。
人を本当の意味で見た目で判断しないのは、人じゃない動物なんだろうな。

この作品のヒロインはKimだけど、わたしにとって真のヒロインはPeg。まさにわたしのヒロイン像!!!笑 包み込むような愛と思いやりとその笑顔!!
Kimはまだ幼かったし、何よりも悪いのはJimだから仕方ないけど、何も悪くないEdwardだけが悪者にされてしまったのが納得いかなかったので★5にはしませんでした😖KimがJimに乗せられてしまったのは事実だし...🤔
すべてをわかっていた上でKimの頼みだからと誘いに乗り、黙秘を決めたEdwardの愛の深さ。
鑑賞した後に切ない余韻が胸に残る素晴らしい作品でした。

▼色彩・映像
Edward自身や彼の住む城はすべてモノクロである一方で、Pegたちの住む街はとてもカラフル。この色彩の対比もとてもおもしろく美しい。カラフルな街並みにEdwardの姿は溶け込むことができず浮いてしまう。Edwardがこの街にとって「異物」であることが映像からも伺える。

▼Johnny Depp
そしてJohnny Deppの天才ぶりをとくと魅せられた!エドワードが戸惑いながらも嬉しそうにかすかに微笑む笑顔が可愛くて可愛くて....😭ウォーターベッドのシーンめっちゃ好き。
これがあのJack Sparrow !?!?って感じ!!笑笑
Violet

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