このレビューはネタバレを含みます
街とか街の人の服の色彩がとても鮮やかで、ウェスアンダーソンの映画かと思ったけど、途中からちゃんとティムバートンでした。
キムのパパのキャラが最高にツボ。不可解な出来事への現実的かつおおらか(すぎる)対応を見ていると、のび太のママのような大物感を感じた。
ラストシーンでエドワードが作り出した氷の彫刻が、初めて外に出た時に見たボール遊びをする子供と、大好きなキムだったことに心が痛んだ。
田舎ならではのコミュニティの近さ故か、自らに被害が及ぶことを恐れて唯一エドワードの名誉挽回ができたはずなのに覆い隠すようにしたり、エドワードの気持ちを知りつつ「昔の私だけを知っていてほしい」と会いに行かないキムがかなり自己中心的なキャラクターに見えた。が、キムに嫌悪感が抱けないのは、可愛らしい顔立ちだけでは無く、キムの立場になった時同様の行動を取る可能性を自身の中に感じたからかもしれない…。