都部

RED/レッドの都部のレビュー・感想・評価

RED/レッド(2010年製作の映画)
3.5
ブルース・ウィリスを初めとした壮年の俳優達が大暴れするというプロットはそれだけで胸躍るものがあり、期待通りにド派手な活劇を繰り広げる贅沢さが本作の映画としての何よりの強みでしょう。まだ味方の面子が揃わない中でのブルース・ウィリス単体 序盤〜中盤で繰り広げられるアクションの数々はアッパー的で、中でも敵役を務めるCIAとの一騎打ちの肉弾戦は荒々しさが剥き出しのそれで見応えがあります。

脚本は良くも悪くも大味の政府の汚職を取り巻くアクション映画的の域に留まっていますし、後半のトントン拍子とも思える周囲の聞き分けの良さは淀みがないからこそ淡白な味わいとなっています。
とはいえ本作のような映画においてそうした巧拙は二の次で、引退したエージェント達が久し振りの実地任務で痛快に大暴れする画の数々はやはり保証されており、その淀みのなさはテンポの良さとして昇華されてジャンク的な味わいをより補強しているように思います。

往年のスター達を主演陣に招き入れての作品なので難しいかと思われますが、強いて言えば老成した引退済のエージェントならではのコメディ的なアクションなどがあれば更にメリハリの効いた内容になったかなと。
若輩と比較しても滅茶苦茶動けるので、年齢の設定がさして活きてないのはそういう渋さを期待すると肩透かしな部分はどうしてもあります。
都部

都部