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紀ノ川 花の巻・文緒の巻のmyjstyleのレビュー・感想・評価

紀ノ川 花の巻・文緒の巻(1966年製作の映画)
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和歌山の紀ノ川沿いにある旧家に嫁したヒロインが激動の明治・大正・昭和を生き、夫を支え、家を守り抜く女の一生を描いています。冒頭、塗りの駕籠に乗った花嫁(司葉子)と紋付の花嫁道具を乗せた何艘もの舟で紀ノ川を下って嫁ぐ花嫁道中の場面が豪華で美しい。京都の九条家の切り盛りを見ていて思いますが、家格や伝統を守るのは実は女性ですね。司葉子は美しさと風格、賢さを兼ね備えたヒロインをよく演じています。丹波哲郎も文句なしの名演技でした。原作を読みたくなります。
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