紀ノ川 花の巻・文緒の巻の作品情報・感想・評価・動画配信

紀ノ川 花の巻・文緒の巻1966年製作の映画)

上映日:1966年06月11日

製作国:

上映時間:172分

ジャンル:

3.9

あらすじ

「紀ノ川 花の巻・文緒の巻」に投稿された感想・評価

hmsuga

hmsugaの感想・評価

3.6
女の一代記、それを老齢期まで演じ切った司洋子さんは素晴らしかった。
長めの時間だったがまあ退屈せずに観れた。ただ中村監督の演出が少し好みではなかった。
私見ではあるが音楽がこの作品を台無しにしている気がした。一場面くらいだったらまだいいが、この音が色んなシーンで常に不気味なかんじ持たせてしまい作品全体を陰鬱なイメージにしてしまっている。もっと良い音楽を使っていたら、全く違うポジティブな良いイメージの作品になっていたと思う、とても残念。
和歌山の紀ノ川沿いにある旧家に嫁したヒロインが激動の明治・大正・昭和を生き、夫を支え、家を守り抜く女の一生を描いています。冒頭、塗りの駕籠に乗った花嫁(司葉子)と紋付の花嫁道具を乗せた何艘もの舟で紀ノ川を下って嫁ぐ花嫁道中の場面が豪華で美しい。京都の九条家の切り盛りを見ていて思いますが、家格や伝統を守るのは実は女性ですね。司葉子は美しさと風格、賢さを兼ね備えたヒロインをよく演じています。丹波哲郎も文句なしの名演技でした。原作を読みたくなります。
みどころは、オープニングの船による嫁入りのシーンでしょうか。撮影成島東一郎、音楽武満徹という布陣で描かれる幻想的かつ、幽玄なシーンだろうか。内容は紀ノ川にからむ女の一生を司葉子が当時32歳で老婆まで演じきる。戦前、戦中、戦後を影で夫を支える良妻賢母の鏡のような内容でNHKのあさの連続ドラマを観るかの内容。とにかく長い!オープニングの実験的なシーンは、その後に反映されず普通の松竹ドラマに。司葉子は、これでかなり主演女優賞をもらったとのこと。メイキャップは、すごいし当時の女優さんは、32歳で結構年寄りまで演じ切れているのが凄い。岩下志麻だって25歳くらい。今時の女優が幼すぎるのだろうかと思う作品でした。
glee8991

glee8991の感想・評価

4.3
記録。 2020-73

全体で3時間近くあるかなり長編の映画だった。
婚礼から子どもが生まれるまでのシーンは長く感じたが、岩下志麻演じる娘が反抗期を迎え成人になるシーンからはそこまで長く感じなかった。

東山千栄子演じるおばあさんの演技が良かった。

いずれにせよ激動の時代を生き抜いた司葉子演じる女性の強さを感じた映画だった。
モアイ

モアイの感想・評価

4.2
まず最初に、
地域の違いはあると思うけど明治31年の婚礼にビックリした(; ゚ ロ゚)❗
大きな出来事が起こってもそんなに盛り上がりはせず、むしろ淡々と話は進むんだけど。
いつの間にか見入ってしまった💡
165分、長くは感じなかったです⌚
一人の女性が嫁いでから、その人生を閉じるまでの物語。
激動の時代ですね。
べらし

べらしの感想・評価

3.8
こういう人の一生の普遍性、輪廻転生みたいな話観ると無条件に感動を覚えるようになってしまったの、年かな
寿都

寿都の感想・評価

4.8
山田洋次推奨の家族映画を観てみて正解だった。普遍的な美しさに優れた大作大河。紀ノ川が舞台だからほんとの大河映画。
司葉子、岩下志麻の代表作に挙げてまちがいない(他知らんけど)。圧倒される美貌のみに留まらず、少女から老け役までの演じ分けが見事で、本当にひとりの女の変化を見届けるようで深く感動した。
そして丹波哲郎の高等遊民キャラが最高。タバコを吸う以外のことをしない残念な長男もナイスキャラ。名家ブランドの継承がどれだけ困難なことか、面白く描かれている。

なによりも、たった一人の生涯の間にこれだけ時代の、価値観などの変遷があることが大変面白く不思議な感覚になる。人間界はわりと早いスピードで常に変わり続けている。特に女性の立場の変わりよう。この母娘三代シリーズを原始時代から見たい。元号って必要だなと思った。
歳を取ると、色々なことがわかるようになる。それが生きることの醍醐味なのだろう。そういう作品だった。
原作読みました。音楽は武満さんですが、原作の持つ叙情的で紀ノ川の悠々たる描写とはかけ離れた前衛的な音楽はどうかな、と思いますね。でも32歳の若さで晩年まで熱演された司さんは素晴らしかったです。
Jimmy09

Jimmy09の感想・評価

4.8
明治・大正・昭和にわたる壮大なドラマ。
紀ノ川の姿がとても美しく描かれたカラー映画。

舟に乗って紀ノ川を下って嫁に行く女性=花(司葉子)を見送る女性(東山千栄子)。
花嫁姿の司葉子が非常に綺麗。

嫁に行く先は真谷家。相手はその兄(田村高廣)。弟(丹波哲郎)は花(司葉子)に一目惚れしたようだ。
……というある花嫁が、母親になり、戦争時代に突入して、孫も持ち、終戦を迎えていく姿を、紀ノ川の流れとともに描いた傑作である。

司葉子の代表作といえよう。

<映倫No.14462>
司葉子一世一代の名演技。彼女の女優としての頂点。あの時代にこのような大河的作品の主演を張れたことはまさしく幸運。非常に真面目でていねいな作りの映画。
ともすると単なる退屈な文芸作になりかねないが、武満の音楽と成島のカメラワークが本作を洗練させたといってもよいかも。
「〜ですのし」という方便が耳にこびりついて離れません!
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