このレビューはネタバレを含みます
源ちゃん…
ご冥福をお祈りします。
いつの間にか時は過ぎ、いつの間にか満男はモテ男になって、工場では社員の利夫が実家に帰るため工場をやめて、いつの間にかあの旅役者の座長さんは死んでいた。
いつまで経っても何も変わらないのがこの映画のいい所でもあったが、画面には映らない裏でもしっかり時間は進んでいて、そこにもロマンスが存在していたことをちゃんと示された話だった。
久しぶりに寅さんの語りとオーボエが聞けた。
寅さんが旅先で歩いている所を一座のトラックが通り過ぎ、先生!と声をかけられた寅が一緒にトラックに乗る。
もうあのやり取りは見ることができないのか。旅役者の子だったあの女の子がとうとうヒロインに。時代は変わる。いつまで経っても同じ時間が過ぎる世界なんてない。
今調べたら座長役だった吉田義夫は1986年12月22日に亡くなったいる。この映画が公開されたのが1986年12月20日だった。