このレビューはネタバレを含みます
24-10
サー!イエス!サー!
色々なところで、「あれの元ネタこの映画だったんだ!」となりました笑
前半のしごきシーンの結末はきつかったですね…ジョーカーが指導係になって、これでもう安心かなと思ってからのいじめシーン、そしてそこからの陰鬱な様子、「もう卒業なんだからこのまま何事もなく終わってくれ」と思ったんですが当然何もなく終わるわけがないですよね…
後半のベトナム戦争でも、何一つ救いのない展開です。
あのヘリコプターからの銃撃とかほんと嫌な気持ちになりますよね…
「逃げる奴はベトコンだ!逃げないやつはよく訓練されたベトコンだ!」
「簡単よ!動きが遅いからな!」
戦争がなければ、ジョーカーがレナードの面倒を見ながら皆の顔色を伺っていじめに加担することも、ベトナム人の少女と殺し合いをすることもなかったでしょう。
胸にピースサインを掲げながらヘルメットには「Born to kill」と記載する人間の二面性、ベトナム人の少女を殺し仲間たちと誇らしげにミッキーマウスマーチを歌うジョーカーからはピースサインが失われてしまったのかもしれませんが、願わくばピースサインだけが残った世界にしたいものです。
しかし、キューブリックの映画は音楽が耳に残りますよね。