【たかが人生 されど人生】
アメリカインディアナ州の高校生たちの日々の生活を辿るドキュメンタリー。
ジョンヒューズの映画、特にブレックファストクラブがオールタイムベスト級に好きな自分としては楽しめました。
別に大した事件は起こらず、誰かと誰かが付き合ったり別れたりケンカしたり悩んだり笑ったり。
アメリカンライフらしくプロムパーティーや「プリンセス」「ジョックス」などの単語もバンバン出ます。
特にプロム直前の準備してるところは、世界最高峰のリア充たちが本気で化粧してるのが垣間見れて恐れ入りました(笑)
先述の通り大した事件は起こりません。
平凡な人々が平凡な楽しみや平凡な葛藤や平凡な悩みを抱えたまま平凡な日々を過ごしていく。
それは、同じ平凡な人間である我々観客の大半にも通じます。
それでも、本作はその「平凡」な人生を否定してはいません。
平凡なのに、いや平凡だからこそ人生は楽しく美しく素晴らしい！
エンドロールで彼らのその後が流れた時にはやっぱ彼らのことが心底愛おしくなっています。
性格がいい人だけが出てくるわけではありません。
そもそも自分としてはスクールカースト上位層の人間なんて縁遠い存在です。
でも、この映画を通じて遠いアメリカに住むなんの関係もない学生たちのことが愛おしくなってくる。
それだけでも大した映画ではないでしょうか。
ハンナの親友がとってもいいやつだった。
ちょっとドキュメンタリーにしては出来過ぎ、、、と思わなくもなかったのと(映画のせいではないですが)途中でDVDの映像が乱れてしまったのでやや減点ですが、大好きな映画でした。
