きみどり

人のセックスを笑うなのきみどりのレビュー・感想・評価

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)
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「笑うな」と言われたって、恋心と性欲に溺れてのたうち回る松ケンの姿を見て、共感性羞恥とともに笑わずにはいられない。
相手の懐に入ったと錯覚した途端、相手の女性にじわっと所有欲を醸し出してくるところも素晴らしい。
爆笑してたら、「…男の子が可哀想だからやめたげて」と家人にたしなめられてしまいました。

この不倫カップルの構造が、定型とはきれいに軽やかに逆になっていることに今さらながら嘆息。でも、永作博美という無二の俳優がいなければ、ただの素行不良中年のお話になってたよね。

赤いカーディガンの後ろ姿が、モノトーンの廊下を歩いていくところ、美しかった。
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