きみどり

不安は魂を食いつくす/不安と魂のきみどりのレビュー・感想・評価

4.5
アキ・カウリスマキみたいな「ボーイ・ミーツ・ガール」、画角も似てるし…ってまさにカウリスマキが影響受けてるんですね(無知💦)そしてこの作品も『天はすべて許し給う』へのオマージュだそうで、オリジナルを辿って観てみたくなったな。

愛し合う二人が、手と手を携えて 逆境に立ち向かう物語と思いきや…そんなシンプルに美しい話ではなかった。あのカップルもまた、周囲と同じように、状況によってはいくらでも残酷で醜悪になれる。その描き方がそりゃもう、ドイツ意地悪なのよ…。
90分という短尺の中に詰まった、人と浮世の甘さ苦さが沁みる。

「幸福が楽しいとは限らない」ってすごい。背中から冷水浴びせられてヒッとなった心持ち。じゃあ、不幸のほうが案外楽しいのか…?

ところで1974年には電動歯ブラシがすでに出回ってたんですねえ。
→1937年に世界初の製品がリリース。
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