rikako

人のセックスを笑うなのrikakoのレビュー・感想・評価

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)
4.0
アトリエでの時間が映画ってことを忘れるくらい日常的で、ロマンチックで、ずっと観ていたかった。ストーブ付けて、の合図なんて特に。
会えなければ終わるなんてそんなもんじゃないだろう
そんな浅いもんじゃなかったんだよね、

表情なんて自分で想像して、と言わんばかりの全体的に引きの画がよかった。
衣装の丈感とか色合いも丁度良くて、初めてエンドロールでスタイリストの名前を探してしまうくらい。

後半が少し間延びした感じがしたので、4寄りの3.5★

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(2022.9.6追記)
なんだか猛烈にみるめとユリに会いたくなったので久しぶりに観た。
ユリは自由奔放に見えて案外気を遣っている。空気を読みすぎるので大人ぶりがち。天邪鬼が邪魔して何食わぬ顔で真意の逆を言う。惑うみるめを弄んでたんじゃなくて、実はユリも結構好きだったんじゃないのかなーと、30歳のわたしは思ったりした。ただどこか冷めている、深入りしない線引きだけは常に持ち合わせて。
みるめがカレー好きだったらインド一緒に行ってたのかな。生きることへの真剣さみたいなものを、みるめの言動の端々から確かめているように思えた。
不倫とかいうカテゴリーの話ではなく、結局、日常に馴染めない人との恋は成立しないのかな。かなしいけれど。
忘れてるけど忘れたくない、忘れたいけど忘れられない、言葉にしたらすり減りそうなものを毎度ほのかに思い出すから、この映画がすきです。
ってことで★4つに更新〜
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