まーしー

クリフハンガーのまーしーのレビュー・感想・評価

クリフハンガー(1993年製作の映画)
4.5
ロッキー山脈を舞台に、山岳救助隊と国際犯罪組織の対決を描いた山岳アクション。

スタローン演じるゲイブと、マイケル・ルーカー演じるハルが、雪山で犯罪者グループと対峙する。
雪山の知識と経験で勝る山岳救助隊の2人。
数で勝る犯罪者グループ。
両者が一進一退を繰り返しながら、3ヶ所に点在する現金ケースの争奪戦はスリリング。
スタローンの敵の倒し方が多彩で、機転の良さにも舌を巻く。
また、せり立つ崖ををTシャツ1枚&命綱なしでクライムする姿は、スタローンの人並みならぬ筋力&体力があってこそだろう。
人間離れしたその姿はツッコミどころがあるものの、いかにもスタローンらしい。
『メン・イン・ブラック』でエイリアン扱いされていたのも頷ける。

山岳救助隊のゲイブとハルの2人には悲しい過去がある。
序盤に描かれている悲劇は、その後の友情関係にヒビを入れたし、ゲイブが自責の念に駆られていたことも確認できる。
しかし、幸か不幸か、犯罪者の登場によって、その悲しみを乗り超えたと感じられる。
また、『ダイ・ハード2』のレニー・ハーリン監督らしく、ところどころで派手な爆発が目立つ。贅沢に札束を燃やして暖をとる場面も印象的。

壮大な雪山を舞台にした本作は、スタローン作品の中でもお気に入りの1つ。
個人的には、メインテーマ曲も好き。