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大雷雨の遊のレビュー・感想・評価

大雷雨(1941年製作の映画)
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古い映画だからいつものごとく平然と女性を差別的に描いていてところどころ虫唾が走るけれども、マレーネ・ディートリヒの媚びを見せない美しさに救われて最後までなんとか楽しめた

戦前とかの映画を映画館で観るとき 後期高齢者とおぼしき男性が客層の大半を占めていることが多く、こういう「上から強く物を言う男性に女性は心を奪われる」図式がずっと共有されていたのかなあ、男性の作り手と男性の観客の間で、とやるせない気持ちになる
あとシネマヴェーラは基本的に加齢臭が充満しているためやるせない気持ちになる

いかに「足場のぐらつく高いとこで喧嘩」という見せ場に持っていくかという設定と脚本のシンプルさが良かった
今のアクション映画もしょっちゅう足場のぐらつく高いところでやってるけど、この作品がひとつの前提だったりするのかも?

モヤモヤしつつもマレーネのブレーキを踏まない振る舞いとキスシーンには痺れた
でもなんで工事の日毎回土砂降りなんだよ
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