象に乗るサムライ。若尾文子よりも中田康子を選ぶ。その選択の時点で理解に苦しむ。

英語を話すドイツ兵が出てくるハリウッド映画を馬鹿にしていたもんだが、タイ人がみんな時代劇口調のこの作品を見ると、ハリウッドを馬鹿にできないね。

大人数のエキストラを使った合戦シーンは確かにスケールがデカい。しかし、メインはむしろ長谷川一夫と中田康子のメロドラマの方なので全体的にダルい。

主演は長谷川一夫と中田康子（東宝）。

この映画、山田長政が（人足が漕ぐ）船でタイに来るところから始まる。
日本人街の親分に会いに行き、ここで若尾文子が娘あや としてチラッと登場。

鎖国する日本に帰国する人を乗せた朱印船を、山田長政（長谷川一夫）が見送るシーンで「富士山が重なる」のはアイデアとして面白かった。

タイに残った山田長政はソンナビムックとして国王の娘＝ナリニー（中田康子）と夫婦になる…。

その後、合戦シーンなどはカラー映画＆ワイドスクリーンなりに頑張っているが、物語が少し単調かも…。

• #若尾文子_Jimmy