どうしようもない中年親父が、
父親の遺産で、思いつきで喫茶店を始め、
女子高生の娘が振り回される、
言ってしまえばそれだけの話。
輪ゴムを飛ばされても起きないダメ親父(宮迫博之)
マンガ「カメレオン」に爆笑し、
コスプレもいとわず、チラシ配りはさぼるオバカなもっこ(麻生久美子)
バカな回りに振り回される娘(仲里依紗)
もっこと入れ替わりでクビになったり採用されたりする
ぶさいくなバイト(ハリセンボン春奈)
すぐ口げんかを始める母親(濱田マリ)
みんなが、持ち味を発揮して良い味を出している。
常にマスターに間違えられる客(ミッキー・カーチス)
常に九州出身か聞いてくる客(斉藤洋介)
常にもっこにセクハラする客(ダンカン)
もっこのチラシで呼び込まれた客もおかしな奴らばかりだ。
ダサダサな店の看板、
「おいにい珈琲」と間違える安っぽい電光掲示板
「やってるよ」「やってない」の木札
「一言千円」の色紙
わかりやすくダサい開店記念の携帯ストラップ
鉄板を期待通り王道でいくコメディ路線が、
だんだん心地よくなってきて、少しほろっとする場面もあるが、
やっぱりおバカさんな話で、単純に楽しめた。
クレイジーケンバンドのテーマ曲「男の滑走路」が、
見事にはまっている。
肩の力を抜いて楽しめる作品だ。