Aoyoao

純喫茶磯辺のAoyoaoのレビュー・感想・評価

純喫茶磯辺(2008年製作の映画)
3.8
どうしようもない中年親父が、
父親の遺産で、思いつきで喫茶店を始め、
女子高生の娘が振り回される、
言ってしまえばそれだけの話。

輪ゴムを飛ばされても起きないダメ親父(宮迫博之)
マンガ「カメレオン」に爆笑し、
コスプレもいとわず、チラシ配りはさぼるオバカなもっこ(麻生久美子)
バカな回りに振り回される娘(仲里依紗)
もっこと入れ替わりでクビになったり採用されたりする
ぶさいくなバイト(ハリセンボン春奈)
すぐ口げんかを始める母親(濱田マリ)
みんなが、持ち味を発揮して良い味を出している。

常にマスターに間違えられる客(ミッキー・カーチス)
常に九州出身か聞いてくる客(斉藤洋介)
常にもっこにセクハラする客(ダンカン)
もっこのチラシで呼び込まれた客もおかしな奴らばかりだ。

ダサダサな店の看板、
「おいにい珈琲」と間違える安っぽい電光掲示板
「やってるよ」「やってない」の木札
「一言千円」の色紙
わかりやすくダサい開店記念の携帯ストラップ
鉄板を期待通り王道でいくコメディ路線が、
だんだん心地よくなってきて、少しほろっとする場面もあるが、
やっぱりおバカさんな話で、単純に楽しめた。

クレイジーケンバンドのテーマ曲「男の滑走路」が、
見事にはまっている。
肩の力を抜いて楽しめる作品だ。
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