TSUTAYAみんなが愛してやまない365本
274本目
モンスターと呼ばれたアメリカの連続殺人犯アイリーンの生涯を基に作られた作品。
実の親に捨てられ、引き取られた祖父から悲惨な虐待を受け、14歳で妊娠し、出産。娼婦として30を超えた彼女は、人間を信じていなかった。
そんな、彼女の生きる希望になる世間知らずな少女が、うわぉクリスティーナリッチー。彼女も上手かった。
が、やはりシャーリーズセロン。
凄まじい形相。
風呂にすら入れないその日暮らしの生活をしている彼女だが、若い頃は魅力的で美しかったのだろうと思わされる瞬間がある。
バスのチケットを渡し、泣くシーンも圧巻だった。
「私はどうしても、私のしたことが許せない。」
あの震え、とめどない言葉の噴出。
シャーリーズセロンも、どうしようもない少女時代から這い上がって来た人らしい。
子供の頃、誰か1人でも彼女のことを本当に愛し大切にしてくれる人がこの世にいれば、こうはならなかったのだろうと思わずにはいられない。
だが、彼女がしたことは許せない。
彼女自身ですら許せないように。
悲しい映画だった。