こう

バベルのこうのレビュー・感想・評価

バベル(2006年製作の映画)
3.2
悪気はないけど、言葉の壁、貧富の差、偏見、差別などによって、一つの銃が要因となって起こる話。映画全体として暗くて重かったです。これから不吉な事が起こるという空気感が非常に上手かったです。
コミニケーションの取れない関係がいかに社会不全になるか?耳の聞こえない女子高生と父親、異国で事件に巻き込まれる夫婦、仕事を押し付けられる外国人のベビーシッター、助けを求めても通じない環境にいる中で…何とも言えない悲しさが残ります。
貧しい国に観光にくる富裕層の観光客の何て身勝手なこと。強者から弱者に対する態度、見ていて現実のグローバル資本主義を見せられるみたいで、ゾッとします。
最後に少しだけ、救い?優しさ?が見えてホッとしました。
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