三船敏郎主演、
硬派一徹な柔道青年オゼキの波瀾万丈な人生を描く作品。
帯の字体が「帶」となっているのもカッコいい。
冒頭、北九州の或る町の表現で始まるが、製作当時には北九州市の存在しない。ただ九州の北部を言いたかっただけであり、物語が進むにつれ大分県であることがわかる。
本当に真っ直ぐな青年で、硬派を貫く。
今の時代、こんな青年はいないだろう。
正当防衛のケンカで破門にされるが、破門のされる経緯に愛情があって気持ち良い。
いかにもドラマチックな表現もあったが、脚本が良く面白かった。
三船敏郎と香川京子、
息のあったパートナーが良い。
佐分利信、
懐が大きく寛容な考え方の柔道師範を好演。