黒帯三国志の作品情報・感想・評価

「黒帯三国志」に投稿された感想・評価

平田昭彦はロンゲの殺人空手家で登場。『33号車応答なし』の犯人役もよかったけど、今日もしびれました。香川京子もかわいいし、音楽は伊福部昭。
三船敏郎演じる主人公小関は柔道の道場に通っており小天狗の異名を持つ実力者、絡まれていた女の子(岡田茉莉子)を助けたことから拳闘道場の門弟たちと事件を起こしてしまう
破門された小関は東京へ行き勉学で身を立てるために洋行行きの試験に臨むも落第、仕事を探すが騙されて北海道のタコ部屋に連れていかれてしまう、、、

なんかマンガのようなはちゃめちゃアクション映画、三船敏郎演じる主人公は決して野蛮な人間ではない、むしろインテリ層なんだけどなんか巻き込まれちゃう

少年マンガにありがちなどこいってもチンピラがいて絡まれちゃうみたいなのと似てるかも、そして何かとモテるのでヒロインは3人も出てきます

メインヒロインは香川京子、道場の娘で三船敏郎とは相思相愛、何かと待たされてばかりだけどまだ希望があるから幸せよね
北海道タコ部屋編でのヒロインは久慈あさみ、積極的なアタックも相手にされなかった上に殺されちゃう不憫な役
最後に一番最初に登場するけど一番相手にされない岡田茉莉子、結婚を申し込むもあえなくフラれちゃう、終盤再び出てくるけどあまり見所なし

3ヒロインみなさんお綺麗で良かったです、一番印象的なのは久慈あさみかなー、この映画では一番美人に見えた、それだけに不憫な役ですね、モテる男は罪ですねー

とにかくアクションを楽しむ映画って感じなので内容はあんまりなく、個人的には良くなかった
見所はロン毛の平田昭彦がゴホゴホと咳をしながら奇妙なポーズを連発し奇声をあげながら襲ってくるおもしろキャラなところぐらいか
戦いのシーンが無駄に長いので早送りたくなるくらい退屈だった
別に主人公は柔道家を目指してるわけでもないのに争いを好んでもいないのに、なのにアクション映画なんです!
北海道で働く人夫たちを俯瞰で、とか大作だとは思うんだけど、作りが雑でB級感が漂ってちょっと愛おしくなるくらいの作品。駄作ではないけど傑作でもありません。

「芸術の黒澤、娯楽の谷口」という言葉がありますが、同じ柔道映画の『姿三四郎』(黒澤)と比べたら、それ以前というか、グレードが違い過ぎるというか…この二人を比較する方が悪いよ。。こっちは柔道シーンのスロウの使い方とか迫力ゼロだし。。

オープニングが列車の中という移動シーンで始まるというのに肝心な本編での北九州〜東京〜北海道の移動シーンがほぼ省かれている(田中春男との出会いのとこだけ?)ので、何だか三船敏郎と香川京子が相当な遠距離だというのとかが全然伝わらないのが非常に残念。

冒頭の列車の中で岡田茉莉子にビンタされて絵に描いたように吹っ飛ぶ藤木悠が100点満点。

「アチョー!」とブルース・リーよりも早く怪鳥音を放つ破門されたカンフーマスター、平田昭彦がそれまでの物語の色を染め直してしまうほどの異様なキャラクターで最高!

そもそも佐分利信の大袈裟な台詞回しを始め全てが劇画チック。眼の神経だけ切って盲目とかあり得ない話。北海道場面になったら、いきなり顔つきまで変わる田中春男とかも。そして田中春男の火傷の特殊メイクも。

東京まで三船を追いかけ、田中春男に犬のように殺される男前な女性、久慈あさみをもっと活かして欲しかったな…はじめずっと藤間紫と勘違いしていたけど。

始めの方で香川京子に「どこにもお嫁に行かないで下さい!」と無骨に告る三船敏郎。微笑んでしまう良いシーンですが、その言葉を忘れたのか、最後はあっさりイギリスへ向かう世界の三船。お前いつまで京子を待たせる気なんだよ!と微笑みが怒りに変わるラストシーンでした。