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炎の城のpapandaのレビュー・感想・評価

炎の城(1960年製作の映画)
3.6
「ハムレット」の舞台を日本の戦国時代に移した作品。90分くらいの東映の娯楽時代劇だから物語もキャラクターも単純化されていて、善悪が明確化されていて、ある意味とても分かりやすい。それでも大河内伝次郎の老獪な野心家の男振りとか、高峰三枝子の母であり女である姿とか、さすがだと思った。ハムレットは罪もない人物を殺しておいて平然と悪態をつくような狂気を持つが、大川橋蔵の正人は苦悩ずる正義の若者。父を思い母を思い苦悩するのは新吾と一緒かな?
伊福部先生の音楽が効いている。能の場面はもう伊福部先生ならではの場面だと思う。
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