Ronnie

クラッシャージョウのRonnieのレビュー・感想・評価

クラッシャージョウ(1983年製作の映画)
4.0
手描きアニメ!! 背景がいかにもあの頃のサンライズという感じ(中村なんとかという背景画家)。メカもいかにも河森。

ストーリーは正直そんなにおもしろいというほどでもなかったかなー。これは実は原作にも言えてて、中学生の頃はあんなに夢中になって読んだのに、大人になってから再読したら(ありゃ、こんなもんだったっけ?)と拍子抜け。ダーティペアもそれに近かったな。

安彦のキャラがとてもいい。アルフィンもマチュアも美人だし。線の感じがたまらん。最近のキャラ絵って線が整理されているというか余計な線があまりなくツルッとしたきれいな絵だが、安彦は鉛筆っぽい描線や斜線が多くて、そこから影響受けまくった初期の美樹本晴彦もそうだけど、この感じが大好きなんだよなあ。ずっとそんなことを思いながら見てた。

当時のインタビューで安彦は、美形キャラを崩してでもおおげさな表情とか動きを入れたかった、と言ってて、まさにそんな感じ。アルフィンなんて原作では絶世の美少女として描かれてたのにな(笑)。

劇中劇で安彦画のダーティペア、これで一本作ってほしかったなー。

ラストのお嬢様ルックのアルフィンかわいかった。「飛ばして、ジョウ!!」
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