たぬき

奇跡の海のたぬきのネタバレレビュー・内容・結末

奇跡の海(1996年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます


「どうやって言葉を愛すの?言葉と愛しあうことはできない。愛しあえるのは人間だけよ。そうして人は完全になるの」

この言葉がベスとヤンの信仰そのものだった。知的障害のあるベスと、粗野なヤンの間に、この信仰が作られていく様が、痛々しいけどいじらしい。

ベスが死んだあと、ヤンが快方するのは残酷に見えるけど、実はベスが成した奇跡だよね。ベスは「すべて間違えた」と言い残して死んでしまったけど。

ラストは海の上で鐘が鳴るというかなりぶっとんだハッピーエンドになるけど、この内容でその終わり方は救われますわー。
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