奇跡の海の作品情報・感想・評価

「奇跡の海」に投稿された感想・評価

ウム

ウムの感想・評価

2.0
ダンサーインザダークと同類
なんつうか…人間の、人生の救いのなさに
ひたすらフォーカスするラース監督は病んでいる。
エミリーワトソンは憑依型の女優さんである意味相性が良いかも。
観たら辛い…けど世界のどこかで起きている事なのだ。
映画の闇の部分を請け負った監督の作品の一つ。
大半の人は観ないでも良い。
けど映画のいうジャンルのキャパシティを知りたけば観るのも良い🎦
ダンサーインザダークがダメだったのだが、一口食べただけで監督を毛嫌いしちゃいかんとフォントリアー作品を再度試した。
が、やっぱりこの監督、自分にはどうしても合わない事がわかった。

このレビューはネタバレを含みます

えっと、「黄金の心 三部作」のひとつ
…でしたっけ、これ…
救いなさ過ぎてキッツイわあっ(;´д`)

唯一、救いがあったとすれば、旦那の奇跡の生還なんだろうけれど(愛する夫が歩ける程に回復するのを祈って、自らが犠牲になった)

何というか、"信じるものは救われる"をお題目にしてるはずの教会からは追放され、盲目レベルに愛する夫からは、他の男に抱かれてそれを報告する事で二人は繋がるとか意味不明な事を言われ、それで夫が回復すると信じて暴走→犠牲

ラストの鐘が鳴るシーンで、なんかいい終わり方のように見せてるけど、決して救われたとは思わんわあっ!流石トリアー www

この映画で章ごとに使われてる楽曲がまた懐かしい曲ばかりで。というか、この映画に使われてたの知らなかった驚愕w
プロコルハルムの「青い影」が、まさかこんな所で聴けるとは思わなかった事にビックリ。
う〜ん、これはどう捉えれば良いのだろう。
純愛?
自己犠牲の愛というけれども、果たしてそうなのかなあ。何とも…。
トリアー監督らしからぬ(笑)訳わからん話というわけではないのだけど。

盲目なまでに一途過ぎるエミリー・ワトソンが、悲しい…。
あの童顔に娼婦姿、かなりのミスマッチぶり。
でも、それがより悲しさを煽るのだけど。

でも、あのダンナは許せん。自分の事しか考えてない、自己中過ぎるでしょ!!

トリアー監督って、ちょっとクセのある女優さん好きだな(見方によってはキュート系)
余談だけど、ダンサー・イン・ザ・ダークでのビョークへのセクハラ暴露問題って、結局どうなったんだろ。
sa

saの感想・評価

3.8
見やすいトリアーというところ。
最近の作品よりストーリー性があって、トリアー作品の中でも見やすい方じゃないですかね?

ラストは「珍しいなあ〜こんなラストもあるのかトリアー」ってなった。救いとも取れるが、正直トリアーなのでそのまま受け取って良いのか分からず、未だ悩んでいる。どう捉えるべきなのか。

ベスは皮肉を込めた「可哀想」な女の子でしかない。元々精神的に弱いのに信心深くて、そのために男を知らずに育って。信仰で守ってきたものが一気に崩れた感じ。周りもそうやってベスを抑えてきた感じがした。だからこんなことになったんでは。
度々出てくる一人二役シーンも葛藤より自己満足のようにも思えていたけど、そもそもベスは自己満足が何かさえ知らなそうで、「あぁ、本当にこの子は可哀想」ってなっちった。

他人から見たら善意とは全く違うのに、ベスの中では善意による無償の愛でしかないの皮肉過ぎいい!
太郎

太郎の感想・評価

3.8
ラース・フォン・トリアー

ダンサーインザダークほどではないが、重苦しい作品だった、ちょっと長い

行きすぎた愛の行方
祈りと神、自分自身

子供たちに囲まれ売春婦と罵られるシーンは忘れがたい。
エミリーワトソンの演技が生々しくて作品にリアルさを増していました。

なんとなくベルイマンっぽさを感じた。
ramuru

ramuruの感想・評価

-
ぼくも結構きちがいだからなぁ、この女の子みたいになるかもね。
ちょっと頭のおかしい主人公が事故で体がほとんど動かなくなった夫のために奇跡を祈るお話。

ふ~ん。長すぎ。
で終わっちゃいました。

他レビューのようなことを感じた分には感じましたが薄味でしたね。

2020年380本目
 語り口がとても軽妙。いい意味での軽さがあって、グラつくカメラワークが苦手で無ければ見やすいと思う。あと音楽の使い方がとてもカッコイイ。
 ただ女性が自己犠牲で誰かを救おうとする話なので、嫌悪する人もいると思います。
靉靆

靉靆の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

愛するということを醜く愚かに、一方で儚く美しく描いた作品。

一見すると、愛に溺れ信仰心も薄れヒステリー気味のベス。だけど本人は、神を信じているからこそ育まれる愛情を、無心にヤンへと送り続けているだけ。ヤンの為に全てを捧げようとするベスの、純粋で一心不乱な様子が観ていて辛く、悲しくなってくる。愛情が時に素晴らしく、時に狂気となり得ることをこの作品は表現している。

義姉のドド、ヤンの友人たちが、二人の唯一の理解者。親や町の老人たちは、信仰心からなる偏った判断、狭いコミュニティならではの差別的な思考回路。

結末としては悲しいはずなのに、ベスが鳴らしたであろう鐘の音で何だか救われた気分になりました。最高です。
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