たむランボー怒りの脱出

荒野の決闘のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

荒野の決闘(1946年製作の映画)
4.5
劇場公開版。日本語吹替。黒い映画!画面の黒さが渋すぎる。今までに見たフォードの中でも上位の面白さ。泥酔して暴れるインディアンをやっつけるときの動線のスマートさとか、群衆が投げつけた帽子を難なくキャッチして何でもないような風にヒュイっと投げ返すときの身のこなしとか、ヘンリー・フォンダの知的なアクションが素晴らしい。『アパッチ砦』も同じくらい好きだが、やはりヘンリー・フォンダの魅力がある。馬の疾走が生み出すエネルギッシュな騎兵隊映画とは異なる知的な活劇のジョン・フォード。ヘンリー・フォンダがキャシー・ダウンズとお別れするとき頬にキスするときの一瞬のためらいがチャーミングやね。