工藤蘭丸

青葉繁れるの工藤蘭丸のレビュー・感想・評価

青葉繁れる(1974年製作の映画)
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これは、井上ひさしが仙台の高校に通っていた経験を元に書かれた小説の映画化ですね。

原作小説が出たのは映画化される前年で、私が高校1年の時だったけど、仙台では相当話題になっていて、私も珍しくハードカバーの小説を買って読んでみたものでした。

草刈正雄が演じた東京からの転校生のモデルは菅原文太、秋吉久美子が演じたヒロインのモデルは若尾文子と言われていて、当時井上ひさしと同じ高校に通っていた世界史の先生も、高校時代の若尾文子の思い出などを話してくれたものでしたね。

でも、私は原作も読んで映画も観たけど、特別面白いとは思わなかったかな。ちなみに、これをきっかけに他の井上ひさしの小説も読んでみたんだけど、その中では『四十一番の少年』は傑作で、出来ればいつか映画化してみたいと思ったものでした。