Arata

大列車強盗のArataのネタバレレビュー・内容・結末

大列車強盗(1903年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

坂本頼光目的で鑑賞。

『活弁で語る活動大写真 大列車強盗』のタイトルで、Amazonプライムビデオにて。
オムニバス形式で収録されており、その他「ジャックと豆の木(1902)」「ジョシュおじさん(1902)」「いかさまナポレオン皇帝(1904)」「小さな列車強盗(1905)」が同時に見れる。
そのうちFilmarksには、本作「大列車強盗」のみ掲載されていたため(他の作品が見当たらなかった為)、全てをこちらに。

全て120年近く前の作品との事で、それらが配信で鑑賞できる事に感謝。
しかも、坂本頼光先生の活弁付きで観れる事にますますの感謝。

映像の解説はもちろん、時代背景なども知れてより作品に入り込めた。


「ジャックと豆の木」
ジャックの連れた牛の演技が、最高に面白い。特に足を組むところがツボ。
ジャックが天空で、壺から様子を伺うシーンが可愛い。


「ジョシュおじさん」
当時の観客は、ジョシュおじさんの目線を持っていたに違いない。
幼少期、テレビの中に人がいると思っていたことを思い出した。


「大列車強盗」
舞台とは違う動きを試みた最初の作品との解説を聞きながら、画面の奥から手前にやってくる動きを見ると、当時の観客らが沸き上がったに違いないなどと想像しながら見ることで、とてもワクワク出来た。
ラストの銃口を向けられるシーンは、今見ても逃げ出してしまいそうなくらい。


「いかさまナポレオン皇帝」
意外と簡単に脱走出来たり、途中帽子を被ってたり被ってなかったり、樽を使って坂を転がってみたり、木のぼりしたり、屋根から滑り落ちてみたり、で結局戻ってみたりと爆笑もの。えぇええっ!?


「小さな列車強盗」
大列車強盗を受けてのコメディパロディとの事で、全体的にほのぼのとしていて、可愛らしさすら感じる。
盗むのも、お菓子やおもちゃなのも良い。
チェイシングのシーンが、どきどきハラハラで楽しい。
天網恢々疎にして漏らさず、かと思いきやまさかのラストシーンは、首領を脱走させるという忠義の展開。

生で見たい。
Arata

Arata