ピッコロ

息子のピッコロのレビュー・感想・評価

息子(1991年製作の映画)
4.5
いつまで心配させれば気がすむんだ

ぐぉぉぉ~。めちゃんこ良い映画じゃないかっ!
親にとって、息子はいくつ年をとっても息子。
いつまで経っても、心配で心配で仕方がないんだね・・・。

山田さんの映画、どれを観ればいいのか分からないから、ジャケ写で選ぶことにした。和久井映見さんの、とってもまぶしい笑顔にノックアウト!
めちゃカワっ。将来、結婚するなら和久井さんみたいな人がいいなぁ~。
(フィルマのジャケ写、ボケてるのが残念。)
和久井さんを見ると、いつも脳内でアムロちゃんの"CAN YOU CELEBRATE?"が流れてくるのは自分だけなんだろうか?
あのドラマ観たことないのに不思議だ。

タイトルどおり、父と息子の物語。
職が長続きせずふらふらしている息子。
法事で田舎に帰り、父に今の自分を戒められる。
やがて東京に戻り、鉄工所で働くことに。
その取引先で、素敵な女性と出会ったことで・・・。

この鉄工所、いかりやさんに邦衛さんと、なかなか凄い職場!
久しぶりに長さんを観たので、懐かしくて嬉しくなる。
自分は、長さんと言えばドリフよりも和久さん(踊る大走査線)。
踊るは大好きなドラマで、たぶん人生で一番観たドラマだと思う。
"疲れるほど働くな。なんてな。"
この鉄工所、重いモノを運ぶ仕事なんで、疲れるどころじゃなくて。
それでも、取引先の女性に惹かれたことにより、生きる希望を見つける。

和久井さんが演じるのは、耳が聞こえない女性。
永瀬さん演じる主人公は、ある意味ストレートな性格で。
物事を深く考えず、思ったままに行動するタイプ。
なので、耳が聞こえないという事を全く気にしない。
耳が聞こえないから、なんなんだ。そんなの関係あるか。

そして、忘れてはならないのが父親役の三國さん。
口癖は、"いつまで心配させれば気がすむんだ"。
親にとって、子供はいつまでたっても子供。

もしかしたら、自分の親は、"この子、映画ばっか観て大丈夫なのかしら?"といつも心配してるのかもしれない。
心配かけないように、しなくちゃ。

とっても心が落ち着く、素敵な映画でした。
チャンチャン。
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