三隅のより面白かった気がする。婚約前夜にひき裂かれた男女の怨念が青蛇に化け、その呪いがふりかかるという話だが、中田ダイマル&ラケットのせいか、お色気以外にも変な空気感が満ちあふれた異色スリラー。身体に蛇を巻きつけながら熱演する毛利郁子はもはや圧巻。

• #2019〜

デアゴスティーニ。大映蛇シリーズ三部作で一番面白いと思う。
60分の尺でスッキリまとまっているしわかりやすい。ラストを含め予備知識無しで見た方が良いね。
ので以下感想はあまり本編に関わらないように書く。

ダイマルラケットがコメディリリーフでありながら、場面説明をちょくちょく挟むんだよ。ナレーションの様に説明を語るから尺が短く出来る。しゃべくり漫才師の絶妙な使い方だね。
説明セリフのおかげで演劇的なニュアンスもある。喋りがとにかく小気味いい。

タイトルの青蛇風呂はちと強引かなぁ。確かに毛利郁子が風呂で蛇に絡まれるシーンもあるけどさ…基本的に本編に関係ないお色気シーンだからねぇ。しかもモノクロだから青みもわからないし。

あまり多くは書けないが、最後追い詰められた毛利郁子が床下にしまってある大量の蛇を苦し紛れに投げまくるシーンに、思わずプッと吹いちゃった。「蛇めっちゃ投げとる」ってなる。

映画として娯楽に富んでて、見ごたえある1本。

• #特撮
• #大映特撮
• #大映蛇3部作

大店乗っ取りの手の込んだ策略を蛇女の毛利郁子が画策
するが・・・
中田ダイマル・ラケットの助っ人がありながら、
三隅研次監督だった前作ほどの面白さがなく、監督の力量の差が出てしまったのか。