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灼熱の魂のmareのレビュー・感想・評価

灼熱の魂(2010年製作の映画)
4.0
壮絶であり驚愕というほかない。開いてしまったパンドラの箱、残された者たちへと継承される宿命、血筋の呪い、パズルのように入り乱れる現在過去、そして真実。悲劇の連続で重たいテーマだが、人それぞれの違った戦いの歴史がありそれぞれの倫理に直面する。イニャリトゥ映画のような重さがありながら複雑なストーリーライン、緻密に設計された極上のミステリーでもあり多くの側面を覗かせる。この映画はストーリーの節目でレディオヘッドが流れるのだが、トムヨークの声がドラマを内包していて説得力を持たせていたのが凄かった。2+2=5じゃなかった。
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