バリッバリにカオス。荒いし、内容もめちゃくちゃ。
だけど、「台風クラブ」しかり、記憶に残って「しまう」ような作品になる気がする。
思春期時代の何でもできてしまうという妄信、大胆さ、未熟さを包み隠さず画面の前に現前させたような気がする。
材木場あたりの長回しのスライドは超絶かっこいい。滑らかにスライドしていく舞台で登場人物は銃撃戦の応酬を繰り広げるのだが、あそこにはもはや脚本などなかっただろう。動きがもはやナンセンスだ。突然飛び込んだり、縦横無尽に逃げ惑ったり、あるものは対峙をしたり、何が起きているのかなかなか簡単には処理できなかった。