このレビューはネタバレを含みます
父の奔放な最期の日々と息子オリヴァーとアナの恋が交互に描かれ、大きな起伏はないもののどちらも沁みました。犬のアーサーが可愛い。
同性愛が病気という認識の時代に結婚したが為、妻の死まで自分を偽り続けた父ハルが切ない。死期が迫りながらも貪欲に過ごした最期の幸せそうな日々が眩しい。
そういった事情もあり、ぎこちない両親の影響か他人を拒絶しがちだったオリヴァーがアナに向き合うラストが爽やかで良かったです。アーサーもずっと可愛いし。
人生はいつからでも輝き出せるんですね。
犬禁止の店にアーサーを連れ込んで注意され、「小さな犬なんだ!」と逆ギレしまくるシーンに笑った。