チョコレートドーナツのmurmur616のネタバレレビュー・内容・結末

　「映画だから・・・映画だから・・・」と思わず自分に言い聞かせる程辛い映画でした。
　マルコのドーナツに喜ぶ屈託のない笑顔、本当の家族を得て嬉しくて泣いちゃう場面、クリスマスやハロウィンのホームビデオが忘れられないし今でも涙が滲みます。
　どうしようもなく醜く冷たい世の中で、ただただ一緒にいたかっただけなのに・・・。
　マルコ自身よりも自分の面子や利益を優先した連中が憎くてたまらないです・・・。マルコが独り橋の下で亡くなった記事を見てどう思ったんだろうか。残りの人生後悔に苛まれることでしょう。今の世はかなりマシでしょうが、欠片も許してはいけない風潮だと強く思います。
　ラストのルディの悲痛な歌声、寂しく歩くマルコの姿に泣きました。