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イリュージョニストのヒデオウのレビュー・感想・評価

イリュージョニスト(2010年製作の映画)
3.6
アマプラ物色中に遭遇!そして鑑賞
予告でアニメの雰囲気が好きならGo!
丁寧なアニメーションです
そしてほぼ台詞無しですが
細かい所までの書き込みやBGMで
ストーリーに入り込みます

時代設定が近い事もあり
ラストナイト・イン・ソーホーの
60年代の雰囲気とのリンクが
マイツボポイントでした

時代遅れの老マジシャン、タチシェフ
ドサ周りで訪れる離島の酒場
そこで出会う少女アリス
楽屋で手品を見て好意を抱き
タチシェフについていくアリス
裕福とはいえないタチシェフに
手品師を魔術師と夢みる純朴な少女
二人の行く末は………

時代の流れに取り残されていく自身
知り合いの道化師、腹話術師、曲芸師
彼らも時代に取り残さている人生
質屋に買い取られている腹話術師の人形
人生を終わらそうかと悩む道化師
切なく展開していきます

ラストシーン
長い鉛筆を仕込んで
出さずに短い鉛筆で終わる所は
決別の意思だったのかぁと思いました

台詞が無いので
お察し下さい〜な面もありますが
心情を深読みするのもいいと思います

街並み全体や雨降りなどのカメラアングル
煙や雪に見えた舞い上がる羽毛
引きの風景やキャクターの動き
アニメーションを堪能したいならドゾー
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