ゴン

イリュージョニストのゴンのレビュー・感想・評価

イリュージョニスト(2010年製作の映画)
4.0
こんなに寂しい気持ちになるとは

ヨーロッパ中を営業して回るフランス人マジシャンのタチシェフが、スコットランドの奥の方(?)で出会ったありえんほど純粋な少女アリスに懐かれちゃうお話。アリスが話す言語は最後までなんなのかよく分からなかった
アリスが純粋すぎて、痛々しいくらいだった…。アリスを喜ばせるために健気に頑張るタチシェフの姿もかなり痛々しい。老人が健気に孫を喜ばそうとしてるみたいな。かなり無理しちゃってるみたいな。
期待されることってすごく気分のいいものだけど、その分リスクを背負うというか、ぐらぐらの危ういバランスなんだよなあ。「おじいちゃんと孫」の関係性が、孫が成長するにしたがって逆転するのとか見ても超寂しい気分になるし。いつでも与える側でいたいもんですなあ…。


でも、あのラストに清々しさを感じたのもまた事実でした。ん〜〜余韻〜〜
ゴン

ゴン