ダメハム

イリュージョニストのダメハムのレビュー・感想・評価

イリュージョニスト(2010年製作の映画)
3.9
2010年のシルヴァン・ショメ監督作品。売れないおじいちゃんの手品師タチシェフと、彼を魔法使いだと信じてる少女アリスの物語。
優しさと切なさであふれた一品。せりふがほぼなく、所作と自然描写で心の機微を描くアニメーションと演出にほれ込む。でも、タチシェフに頼り切って働かないアリスに疑問。無償の愛と言えば聞こえはいいけど、あまりにも苦過ぎる。

あのラストのうさぎのシーンも胸にぐっと来るけど、電車での長い鉛筆と短い鉛筆のくだりと、さり気なく見せる娘の写真のくだりが、さらに切なくさせる。

余談だけど、同じタイトルのオランダ映画のほうに、こっちの感想を間違えて書いてる人が多過ぎる。
ダメハム

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