ヒロタ

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃のヒロタのネタバレレビュー・内容・結末

2.9

このレビューはネタバレを含みます

作りが怪奇ものでワクワクする。ノストラダムスが過ぎ去って新たな黙示録を探していた2000年初頭の雰囲気だ。諸星大二郎とかムーとかその辺が好きな人が作ったのかな。

東京を襲いに来るゴジラと、護国聖獣バラゴン・モスラ・ギドラが戦うというあらすじ。レポーター役の新山千春は茶髪で細眉、まさに平成といったのビジュアル。父親の宇崎竜童が渋い自衛軍の准将で、W主人公のような形で進んでいく。レポーターが民間伝承を探りながら、自衛軍が日本を守りつつゴジラを倒そうとする形である。ハム太郎と同時上映とかしていたはずなのだが、子供要素はあまり感じられない。

キングギドラ、これまでのシリーズでは宇宙人に操られたり、未来人に利用されたりと悪役ばかりしていたが、まさかの今作では護国聖獣とは!さぞかし喜んでいるだろう。しかし、バラゴンVSゴジラではバラゴンがやられた時消えていくだけだったのに、モスラは消える時金の粉になってキングギドラをパワーアップさせ、ゴジラ撃退に成功する。まるでデストロイア戦でゴジラの第二の心臓が止まる際に命を賭して助けたラドンのようだ…ずるくない?バラゴンの無駄使いじゃないか?こういう使い方するならバラゴンよりアンギラスの方が良くないですかね?ゴジラシリーズで馴染みあるし。

ゴジラ、白目剥いて悪役っぽさがあるけど太平洋戦争の犠牲者の魂というのはちょっとどうかと…しかし、宇崎竜童の見事なアタックで倒すことに成功。護国聖獣に敬礼…
うーん、でもやっぱモスラはインファント島から来たし、キングギドラはキラアク星人に操られてるし、バラゴンじゃなくてもよかったかなぁ。設定で異色作っぽさが強い。
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