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ナイト&デイのmのレビュー・感想・評価

ナイト&デイ(2010年製作の映画)
4.7
この映画が作られた当時はトムもキャメロンもキャリアが低迷していた時期で、公開当時は正直この2人でこの話ってもう飽きてない?と思ったのだけど、実際観てみるとこれが面白かった。久しぶりに今観ても本当に面白い素敵なロマンティック・アクション・アドベンチャー。もはやセルフ・パロディ的なキャラクター・物語ながら、全く退屈させず映画も役者もドライブさせる流石のジェームズ・マンゴールド監督。
トムのあのいつもの完璧さが『実はこいつヤバい奴なのでは?』というサスペンスとして機能するという逆転の発想が素晴らしい。

悪役ピーター・サースガードに鍵を握るポール・ダノ(今回は殴られない)、「スーサイド・スクワッド」と同じく大ミスをやらかすくせにやたらと威圧的なブラック上司役のヴィオラ・ディヴィス、ブレイク前のガル・ガドットもちょっとだけ顔見せ、と脇が今見るとやたら濃い。

『状況が収拾つかないくらいややこしくなるとヒロインが薬で意識が朦朧となりシーンがジャンプする』という脚本的に便利なギャグが、ラストで最高のロマンスの仕掛けとして機能する。素敵。
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