アナーキーでビンボーな「フランク」達の集団、カラマリ・ユニオン。
ある日、リーダーのフランクが皆で住み慣れた街を離れる事を宣言。
この街は愛着はあるが貧しく治安も悪い。
隣町の理想郷エイラを目指し、過酷な旅路に就くのだ!
フランク達は僅かな金を分け合い、街の中心部で別れてそれぞれのルートでエイラを目指す。
しかし旅の中で命を落とす者、安住を見つける者、フランク達は一人また一人と脱落していく…
アキ・カウリマスキの初期モノクロ作品。
抑えた演技によるオフビートな笑いと、ユルいノリのコメディ作品。
ほとんどがサングラスをつけた集団という事もあり、同監督作「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」にも似ている。
あんまり爆笑出来るタイプのコメディではないけど、霊柩車を奪う件の突然の死には笑ってしまった!
遥かなる旅路(隣町まで)を続けるフランク達。
人は誰でも幸せ探す旅人のようなもの、希望の星にめぐり合うまで、歩き続けるだろう。
彼らの足跡は、人生そのもののように感じた……なんてね。
ラストは謎に感動したので、スコアに+0.1です。