レイチェル

処女の泉のレイチェルのレビュー・感想・評価

処女の泉(1960年製作の映画)
3.8
いろいろ怖かった…

娘を陵辱され殺された父親の復讐劇。

…と、一行であらすじが完結する王道ストーリー。キリスト教への深い信仰、主人と召使という身分の差、豪農一家と両親のいない貧しい三兄弟、といった要素があり、ストーリーはわかりやすいけれど主題が難しい。

あの娘が憎かったという召使の娘。
娘を独占したくて夫に嫉妬していた妻。
罪なき少年まで手にかけた父親。

彼らの後悔の心が届いたかのようなラストの水…

神の不在を描いた作品のようで、その逆なのだろうか。解釈が難しい。

処女でなければミサのロウソクを届けてはいけないという決まりがびっくりだけれど、教会までかなりの距離なのに強面の従者も付けずに行かせるのは両親のミスかな…(たぶん、そこは重要ではないのね)
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