y

処女の泉のyのレビュー・感想・評価

処女の泉(1960年製作の映画)
4.1
3度見ました。
ヨンスの言葉や絵描きの言葉は大変現実的。
監督の代弁か?
ヨンスが映画の始めころ、宿を聞こうとした人はすでに死人で、主人にはそれを告げず「雄弁に、いささか陰気な話をした」旨答えたあたりシニカル、死んでも放置され、傍には犬だけで時間がかかった死体が語るものは多いということでしょう。

皆さんの感想というか結末でちらほら間違っているなと思ったのは、死神に見逃されたのは役者3名だけではなく、騎士の妻、料理人もです。騎士の家にいた全員が連れて行かれていません。
罪を犯していない人は助かってる?
神の沈黙・不在の否定?

最後の死神の行進には、騎士とヨンス(戦いで人も殺しているでしょう)、座長と情事をした人妻、鍛冶屋(罪がわからないけど妻なしで生きれないから?この世は底なし沼と言ったから?)、十字軍を勧めた神学者で盗人と役者をいじめた男(最後にペストで死んだ)です。

また、最初の出会いから役者一家を死神から遠ざけたかったら一緒に森を抜けようと誘わなかったのではないかなと思います。

罪がなさそうな人は免れていますね。
(神がいる?死神が選別してる?)

この監督は、決まった俳優を使いますね。騎士は信仰深い役で、ヨンスや旅役者の妻は無神論役でみました。
といってもこの監督の作品は処女の泉や冬の光しか見ていませんが^^;
y

y