リュック・ベッソン監督による 1988年仏伊の海洋ドラマ。フリーダイビングの世界記録に挑むダイバー、ジャック(ジャン＝マルク・バール)とエンゾ(ジャン・レノ)の友情、ジャックを愛したジョアンナ(ロザンナ・アークエット)の心の葛藤を描く。
実在の世界的ダイバー、ジャック・マイヨールとエンゾ・マイオルカをモデルとしているが、ストーリーはほぼフィクション。フランスで若者の絶大な支持を集め、社会現象に。フランス公開版、国際版など、いくつかバージョンが存在するが、再編集の長尺版(邦題は完全版)を鑑賞。
海は大好きだけど169分の長さから鑑賞を後回しにしてきた。終盤は意外な展開だが「分かるなあ」ってなるはずもなく。かつ中盤まで個人的には退屈極まりないストーリーで、刺さらなかった。まあ私の感性が鈍いせいでしょう。
日本公開時は興行的に失敗し、セルビデオからブームに火が付いたが、その背景にはフランスの若者に人気だからおしゃれ(なはず)という風潮もあったと推測する。海がきれいな映画はいくらでもあるし?製作から30年が過ぎたせいもあり、音楽もかなり古めかしく感じる。
ママ、パスタ茹で過ぎじゃないの？
モデルとなったジャックは晩年うつ病を患い、2001年12月、伊エルバ島の自宅で74歳で自殺。一方、エンゾは16年、シチリア島で８５歳で死去した。
