グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-の作品情報・感想・評価・動画配信

「グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-」に投稿された感想・評価

Soseki

Sosekiの感想・評価

1.5

このレビューはネタバレを含みます

シチリアのタオルミーナに行くと「グラン・ブルーのレストラン」という観光スポットがある。それで長く気になってた作品。

それで、ようやく視聴したところ…1980年代のノリ(日本だとバブル期)にうんざり。
冒頭は漫画みたいな大げさな演出、会社に嘘ついて海外出張したり、潜水の仕事中にお酒飲んだり、全くついていけない。特に最後のは命に関わる問題だろうに。こういうのがかっこいいというご時世か。

ジャン・レノ演じるエンゾが死ぬとき、いったん息をふきかえしてしっかり遺言するのも漫画っぽい。あの様子で死ぬとかない(とはいえ海への埋葬は美しいシーン)。
ヒロインが無職で相手と意思疎通できてないのに突然子ども欲しがるのも怖い。映画全体で見ると妊娠しなくても話十分成り立つと思うんだが、ジャックにとって子どもいなきゃ不要な女ってことか?

というわけで、合わなかったようだ。
ラストは悪くないんだが。
Beat

Beatの感想・評価

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人魚と暮らすには、深い海に潜らなければならない。そこは、あまりにも深すぎてブルーは消え、青空も思い出となる世界。海底の静けさの中でじっと沈黙する。そして、人魚のために死んでもいいと決意すると、人魚たちがその愛を確かめに近づいてくる。その愛が本当に真実で純粋なもので、人魚の意にかなえば、人魚たちは自分を永遠に導いてくれる。

この話が好き。美しいけど恐ろしい。

ジャンレノが中学の時の体育の先生に似ていて思い出させられた。あの人は、嫌いじゃいけどトラウマだなぁ
海に魅せられ魅入られた男のファンタジー。100mとか4分とか身近な数字の先に待ってる世界。美しいと感じるより恐ろしい。それはすぐそこにあるんだよ。
レオン、ニキータとはまたテイストが違っておもしろい。"広大な青"の美さはもちろん、そこに居場所を求めるジャックの姿もまた神秘的に見えてくる。
冒頭のモノクロの少年時代の部分がめちゃくちゃ最高でやばかったです
。何ならあの少年時代ずっと見ていたかったんだけど。。。

成長してからの主人公はなんかはっきりしなくてイライラするタイプでしたが、イルカちゃんといる時だけ自分になれるのかと思うとなんか、、、せつなくなってきましたね。ジャンレノの役がよかったです。彼なりの距離感と敬意で接している感じがして。他人のパスタ喰ったらブチ切れるおかあさんのキャラもよかった。

あの競技のルールがよくわからなくて謎なままだったけど、素潜りとはまた違うっぽいし。
死の世界が隣り合わせでゾクッとする場面もおおい。現実と混乱する感覚
ラストシーンのセリフを覚えている例外的で素晴らしい映画。

海深く潜った人にしか見えない、そんな景色があるのかな。
hk

hkの感想・評価

3.8
海のある情景は不思議と記憶に残っている。その時の感情もだ。海は心をリラックスさせてくれるものだからかもしれない。

この作品では、海の持つ美しい表情、時に怖い存在であることが十分に映されている。音楽も控えめに静かに物語が進む。それでいて海は存在感がある。

人間ドラマも描かれ、それぞれの登場人物も魅力的だ。友情、愛を大切にしながら、大きな存在である海との共存が描かれている。

今見る海は、どんなことを語りかけてくれるだろうか。
いつか観た記録。

フランス映画って素敵だなぁと思った、きっかけでした。で、大学でフランス語を履修しました。

また、観てみよう。
約30年振りに観ましたが音楽と女がなんだか安く感じてしまいました。若い頃には特に感じなかったのはきっと本作の他のイメージの方が素晴らし過ぎたのでしょう。ダイバーの男二人の海への同化具合の前には両方とも安すぎます。
音楽も女もこちらの心の深海には届かないで海面近くをユラユラしている。

やたらに酒を飲んで酔っ払ってはキャハハハッと叫声を上げて笑う大都会N.Y.から来た女。若きダイバー、ジャック(ジャン=マルク・バール)の心の海になれないことは二人が会った時から感覚的に直ぐに分かりました。

イルカを友にする海男ジャックという特異な人間。
たぶん人類の中でも体液組成が最も海水に近い男。
遺伝子構造がイルカに酷似していると思われる男。
陸から海に還るのが自然ではないかと思わせる男。
そんな魅力的な男をおそらく映画史上初めて描いた作品でした。

深く潜水をして行く時の感覚と、明るい海上で海をバックにしたウエットスーツとゴーグルの色とデザインのセンスがいいなあと思います。

音楽はヴァンゲリスに任せてみたかった。
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