魯肉飯

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-の魯肉飯のレビュー・感想・評価

-
母なる海にとりつかれた男たちの話
落ち込んでて静かな映画が観たかったんだけど、前半は割と愉快なシーン多めだった

真昼の太陽や深夜の月に照らされた、波立つ海が綺麗で印象に残る
体も心もどこか人とは離れていて陸ではおぼつかない魚みたいな男が、イルカみたいな笑顔と笑い声の女に出会い恋に落ちるところから話が展開していく

奥深くまでこわいものなしで潜っていける度胸が羨ましい
何事においても深層まで近づいていくのって、上手く呼吸を整えられないとどうしても息が詰まることがあると思うけど、純粋な覚悟を持つ人はどこまでも真底まで突き進んでいけるんだな
度の過ぎた心酔(深水だけに。。)は身を滅ぼしかねないけど、男たちの魂は青い海の中で輝きつづけていた
沈んで溺れてバタバタしてばかりの私には煌めく水面みたいに眩しく感じられた

あと、若干ステレオタイプなシーンあって思わず笑った(よくないね)
魯肉飯

魯肉飯