魯肉飯

ブレスレスの魯肉飯のネタバレレビュー・内容・結末

ブレスレス(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

過激な内容に反して静かで所々笑えて良かった。
突然身ぐるみを剥がされ、野晒しになった傷が痛めつけられる。ひりついて痛々しくて直視できない歪な行為。苦痛の先の快楽と安寧の香りに浸り溺れていく。もがき苦しむ間は求めていた記憶が浮かび、呼吸ができて生きた心地を身体で実感する。
何が普通で何がまともで正常か。公にはできないアブノーマルなプレイに身を委ねることで喜びを感じ明日を生きられるなら、清廉潔白である必要はないと思う。
犬はズボンを履かないという原題、隠している繊細で私的なところ、一糸纏わぬ心を晒け出すことで鎖が繋がっていく。秘匿と開示の自由による信頼関係の構築。同僚と父娘の踏み込みすぎないやりとりも優しい。嘘をつかれていたって気遣うことはできるよね。
犬が女王様に噛み付いて目が覚め、現実に引き戻されて主従関係が解ける描写が一番印象に残った。
魯肉飯

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