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Vフォー・ヴェンデッタのtoaのレビュー・感想・評価

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)
3.5
掘り出し物だった。
原作はサッチャー時代の1982年出版、2006年の映画作品なのに今を映すような場面にヒヤッとした。アノニマスが使ったガイ・フォークスのマスク、議会への蜂起、芸術の規制などなど…。
拍子抜けするくらいエンタメ的な演出もありつつ、繰り返してはいけない歴史の教えが散りばめられている。真剣に観たら論文一本書けそうな骨太な作品だった。

居心地のいい盲目なら革命は起きない。誰にとって居心地がいいのか?
リアリズム的に考えると、乱ではなく変になるのは"誰か"のボリュームと経済的恩恵とのバランスだと思う。
イギリスではなぜ市民革命(ピューリタン~名誉革命)が成功して、フランス革命のような王のギロチン刑が起きなかったのかという視点で見ても面白いのかも。
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