いめーじ

Vフォー・ヴェンデッタのいめーじのネタバレレビュー・内容・結末

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

正当な法の裁きが成されないディストピアは殺しや破壊でもしないと変えられないってのは納得できるし、国家ではなく国民が国の本質みたいなテーマは良いんだけど、あまり褒めすぎるのもVのプロパガンダにやられてるみたいで気が乗らない。

禁止されたであろう美術品や映画も出てくるが、パッと見クラシックなモノばかりで低俗な作品が守られてる感じは薄い。
表現の自由はコントロールしきれなくて政府批判も許容するから封じているんだろうし、同性愛者が罰せられるのは、子を作らない非生産的な存在で国家の利益に繋がらないみたいな価値観なのかな。

戦闘シーンがビジュアル的には魅力的だったけど演出はイマイチ。国家権力の下っ端とかが切られるだけの人形だから大して気持ちよさも無い。
人間ドラマも心理的にはトンデモ感がある。
近未来感が中途半端すぎて…もはやヘンテコ。

最後には名前や仮面の匿名性があるからこそ誰にでもなれるっていう、スパイダーマンに近いヒーロー性があった。

暴動のきっかけも重なってフランスを連想したな。