けんけん3号

さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-のけんけん3号のレビュー・感想・評価

3.4
当時自分は銀河鉄道999は前作で完結したものと思っていたので、本作は未鑑賞だった。今回の松本零士追悼企画があり、続けて見る気になり初鑑賞。楽しめたのは確かだけど、う〜ん、個人的には無くてもいい続編かと思ってしまった。前半はメーテルから何も語られなく謎のまま話は進むし、物語は前作と同じ感じだし、それにスター・ウォーズの要素が足された感じがいまいち。せめて、ナレーションでいいから、前作のその後の説明が欲しかった。機械化人間、スリーナイン、過去の鉄郎の父親のエピソード等々。ハーロック、エメラルダスも添え物的な感じだし…。今作は鉄郎が少年から大人の入口に立つようなスタンスで、父親との争いもあるので、ややダーク寄り。父親との決闘後の鉄郎もあっさりだし、メーテルもあっさりしてる印象。全体的に細いところの詰めが甘い感じ。だったらメーテルが再開してから車中で大アンドロメダの説明をして、共闘する展開の方が良かった気がする。まぁ、完全決着って感じもあるので、人気キャラは出しておかないとっていうのも分かるし、車掌さんの正体も明かしてるので、総括的な作品なんだろうね。ストーリーうんぬんより、松本零士の美学を通したような作品かな。エンディングの曲メアリー・マッグレガーの「SAYONARA」はめちゃめちゃ良かった。当時も好きだったのを思い出したよ。