しろ

ビューティフル・マインドのしろのネタバレレビュー・内容・結末

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

美しい映画でした。途方もなく広く深い宇宙を点で繋いでいく数学の世界を漂いながら、何が真実かに惑い、ゆらゆらと無重力の中を手探りで漂い生きる主人公。
人は自分の人生の行く末を無意識に描き、それに沿うように生きているように思います。でもこの主人公のように、果てしないところを見てしまう人は、ルートも、ゴールも見ることなくただひたすらに生きてしまうのかもしれない。
「何か」がわからずに追い求めているそれは時に恐怖にもなり、そばで寄り添う友人にもなる。排除するのではなく自分自身でもあると受け入れることがどんなに難しいことか。
支え続けた家族も、主人公自身も、苦しみながらピュアに生きていく。最後に報われたことが本当に救い。その真っ直ぐな生き方ゆえに、このタイトルなのだろうか。
しろ

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